こどもの肺炎を見落とし死亡させた事例
Kちゃんは、気管支炎を発症したためW病院に入院して治療を受けました。しかし、退院後も高熱が続き呼吸困難な状況に陥ったため、退院してから数日後にW病院に再入院しました。Kちゃんは、初回の入院時に比べ症状が悪化していましたが、担当医師は、気管支炎に過ぎないと診断しました。それから数日後、Kちゃんは亡くなりました。
Kちゃんのご遺族の依頼を受け、当事務所では、Kちゃんが死亡したのは、担当医師が、再入院時の症状から肺炎を疑い、速やかに適切な検査・措置を行って、Kちゃんの全身状態の改善を図らなかった過失によるものであるなどと主張し、W病院に対し、約2800万円の支払を求める訴訟を提起しました。
裁判所は、担当医師の過失を認め、W病院に対し、Kちゃんのご遺族に約4800万円の支払いを命じる判決を出しました。その後、W病院は控訴しましたが棄却され、第1審の判決が確定することになりました。