2022
02
15
弁護士のダブルライセンス

弁護士業界には、弁護士としての資格だけではなく、いろいろな資格を有している方がいます。例えば、司法書士、公認会計士、社会保険労務士などの有資格者として活動されている方です。ちなみに、弁護士資格があれば、そのまま社会保険労務士となる資格も有しますが、司法書士や公認会計士として登録するためは、別途試験に合格する必要があります。

また、少し珍しいですが、医師、精神保健福祉士、臨床心理士の資格を有している弁護士の方もいます。特に、少子高齢化が進んでいるほか、家庭裁判所において取り扱われる事件数が増加傾向にあり、福祉的なアプローチが必要となるケースも多くなっているため、もしかすると、今後は、福祉系資格を取得する弁護士が増えていくのかもしれません。

私が取得したいと考えている資格は、公認心理師です。わが国初の心理職の国家資格です。色々なルートはありますが、仮に、私が弁護士としての職務に従事したまま、公認心理師の資格を取得しようとする場合、基本的には、①4年制大学で指定科目を履修し、②大学院で指定科目を履修した上で、③公認心理師試験に合格し、④公認心理師資格を登録する必要があります。

弁護士として仕事をしている中で、純粋に法律的な問題の解決を図るだけではなく、人間関係やその人のバックグラウンドに配慮した解決が必要と感じることが多いため、私は、心理職のスキルが取得できれば理想的だと考えています。

ただ、現状は青写真を描いているだけですので、弁護士に限らず、仕事をしながら、資格取得など新しいことにチャレンジされる方には尊敬の一言に尽きます。

いずれにしても、資格を取得した上で、どのように仕事に活かすか、貢献させるかという目的意識をもって臨むことが大切ですね。

弁護士 横田亜季