2021
03
08
少子高齢化が加速する中で、成年後見制度の重要性が非常に高まっています。 成年後見制度とは、認知症、知的障害、精神障害などによって物事を判断する能力が十分ではない方について、本人の権利を守る援助者を選ぶことで、本人を法律的に支援する制度です。 成年後見制度には、本人の判断能力の程度によって、後見、保佐、補助と3種類の制度があります。後見の対象となるのは、判断能力が全くない方、保佐の対象と…続きを読む
2021
02
09
いつの間にか2月です。 会場型のさっぽろ雪祭りは中止となってしまいましたが、落ち着いた札幌の冬の街並みもたまには良いと思う今日この頃です。 さて、2月と聞けばバレンタインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 今回は、バレンタインデーチョコレートと民法との関わりについて、お話ししたいと思います。 A子さんがB太郎君に対して「バレンタインデーにチョコレートをプレゼントす…続きを読む
2021
01
14
皆さんは「法テラス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 「法テラス」の正式名称は「日本司法支援センター」というものです。全国で司法サービスを受けることができる社会の実現を理念として設立されました。 法テラスが提供している司法サービスには様々なものがありますが,今回は特に法律相談に絞ってご説明させていただきます。 法律相談をご希望される方の経済的な条件にもよりますが,この条件を満たした場…続きを読む
2020
10
08
10月に入り、札幌の秋も一段と深まり、朝晩は寒さを感じる季節となりました。 今年は、新型コロナウイルス感染症に伴い、外出・移動を控えなければならないという未曾有の危機に直面し、改めて家族との関わり合いの大切さを感じた方もおられるのではないでしょうか。 さて、今までこのブログでは、民法改正について、配偶者居住権(2020.6.6掲載)、消滅時効(2020.4.3掲載)、自筆証書遺言(20…続きを読む
2020
09
07
日曜劇場『半沢直樹』 毎週楽しみにされている方は多いのではないでしょうか。私もその1人です。 現在のシリーズは、バンカーとして経営状況が悪化する融資先の航空会社の自主再建を図ろうと奮闘する半沢と航空会社に債権を保有している銀行に対し一律7割の債権放棄を迫る政府との対立構図。出演者の演技も素晴らしく、毎回見入ってしまいます。 さて、このドラマでは、経営状況が悪化した航空会社の再建が…続きを読む
2020
08
06
2020年に入ってから世界中で新型コロナウイルス(COVID-19)が急速に感染拡大し、日本においても緊急事態宣言が出され、宣言の解除後も、再び感染者数の増加が連日報道されています。感染予防のため、密閉、密集、密接という「3密」の回避や、さまざまな「新しい生活様式」が推奨されるなど、私たちの日常生活は大きく変化しつつありますが、いまだに収束の目処が立っていないことにより様々な影響が生じています。 …続きを読む
2020
07
06
当事務所では,不動産に関する案件や借金に関する案件,相続,交通事故,医療事故など,さまざまなジャンルの案件を取り扱っていますが,その取り扱っている案件の中に,離婚に関する案件があります。 「離婚,弁護士」と聞くと,「離婚調停」を連想される方がいらっしゃるかと思います。皆さん,離婚調停に対しては,どのようなイメージをお持ちでしょうか。「離婚調停」は,とても大がかりなもので,ものすごく重大である…続きを読む
2020
06
06
この4月1日から、40年ぶりに改正された民法(相続法)により創設された「配偶者居住権」がスタートしました。私たちの身近に起こる相続に関わる制度ですので、この機会にご紹介させていただこうと思います。 1 配偶者居住権とは 配偶者居住権は、生存配偶者に住み慣れた家で余生を過ごすことを認めようとする仕組みです。急速に進む高齢化社会の中で、生存配偶者を優遇する観点からもうけられました(民法1028条~…続きを読む
2020
04
03
民法という法律は、みなさん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。売買契約であったり、賃貸借契約であったり、雇用契約であったりと、一般の市民のみなさんが生活をする上で密接にかかわりを持つであろう事柄について定められた、最も身近な法律といえるかも知れません。これらの、契約関係等について定められた規定を、債権法と呼んだりします。実は、現在の民法が作られたのは明治時代になります。それ以来、この債権関…続きを読む
2020
02
12
今回は、弁護士を題材にしたドラマ漫画小説で私が好きな作品を挙げさせていただきす。 ちなみに、皆さんはご自身が所属される業界を題材にした作品は、好んで見られますか。私は、弁護士、法曹関係の作品は、現在進行形で進んでいる悩ましい事件を思い出してしまい、更に思い悩んでしまうこともあるので、あまり好んで見ません。 刑事事件で悩んでいるときは、警察24時も動悸がしてしまい、見ることができません……続きを読む